実家から大量にみかんが届いたから、彼女にお裾分けするため連絡しようと考えてた。
彼女とは10年来のそこそこ長い付き合いになる。
私の中でこの縁は切れない縁だと確信してる。
友達、というよりはもっと深く、端的に言えば家族のような関係だ。
それぞれ独立して、盆と正月くらいしか会わなくても心の距離は遠くならない。
そんな彼女とは何か面白い事しようと企てては中途半端に終わったりしてた。
その中途半端な感じがモヤッとしてたけど
なんとなく
あえて
私から続きをしようと声はかけなかった。
自分のペースではなく彼女のペースで進めるべき事だったからだ。
それで頓挫すればそれまでで、動くのであればそれまで待とう。
と。
さすが家族なのかやはりタイミングは合うものだ。
みかんの連絡をしようと考えてたら先に彼女から連絡が来た。
「例の続きをしよう」
そうか。
消滅しないのか。
やるべき事なのだろうか。
ならば近々会おう。
その時私はみかんを持って行く。