一緒に暮らしてたし、無類の猫好きとしては私の猫でもある。
タイくんにはリーくんという兄弟がいた。
どちらも雄なんだけど、リーくんはほんとに甘えん坊で内股で
女の子みたいだからオカマだねって言ってた。
一方のタイくんは黒くて骨太な容姿から想像できるように強くたくましく、
ちょっと意地悪なところもあるけど実は寂しがり屋さんの憎めないやつ。
二匹とももの凄く私に懐いてくれて、
心の底から可愛いかった子たち。
先に逝ったのはリーくんだった。
体を悪くしてしい、治らなかった。
その頃には私はもう、一緒にいなかった。
確か3年くらい前だった。
そして今日、タイくんも天に召されたと伝えられた。
タイくんがこの世にいた年数は18年。
猫の年齢にしたら大往生に入るだろう。
どうしても動物は先に逝ってしまう。
残される方が酷だからそれで良い。
そして最期まできちんと見送るのが人間の果たすべき務め。
タイくん、今までありがとう。
久しぶりにリーくんに会えるね。
生前二匹はよく喧嘩してたけど、あっちでは仲良くね。
そしてあの人を、見守ってて。